ビーガンとノンビーガンが共存するために必要なことをルームメイト(ノンビーガン)と話し合ってみた
僕のルームメイト@ryota018 (ノンヴィーガン)がぐう聖すぎるおかげで、我が家では割りとヴィーガンとノンヴィーガンの共存ってのができてるんですよね。
こういうモデルって少ないと思うんで、誰かの参考になったらいいな〜。— 池田あゆみ@菜野人💪🏽 (@ayuphonse) 2017年11月21日
僕は現在メキシコのチワワ州にある州立大学に留学していて、大学の近くの一軒家でルームシェアをしています。
↓詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。(新規タブで開きます)
2階建ての3LDKのお家を3人でシェアしています。
- 池田あゆみ(僕)
- 岩崎凌太(ルームメイト)
- ルベーン・ガルシア(ルームメイトだけど今回の話には出てこない)
メキシコ留学4年目。
大学のアメフト部からは戦力外を通告され、現在はただの学生ブロガー。
メキシコ留学1年目。
池田あゆみの後を追いメキシコにアメフト留学。
好きな仮想通貨はNEM。
アメフト部の雇われコーチ。
北バハカリフォルニア州の出身。
海外のルームシェアだとそれぞれがほとんど干渉しないことが多いですが、僕とルームメイトの岩崎くんは比較的話が合う仲なので一緒に夕飯を食べたり、生活を共にしている感じが強いです。
まさにその通りで、僕はヴィーガン、ルームメイトはノンヴィーガン。
しかしルームメイトの理解もあるおかげで、特に不自由なく一緒に食事を楽しんでいます。
特に僕はヴィーガン啓蒙において「ヴィーガンとノンヴィーガンの共存」の必要性を常日頃から感じているわけなのですが、意外と実践できていないケースが多いですよね。
というわけで、今回は僕達の生活モデルを分析し「ヴィーガンとノンヴィーガンの共存」を成功させるためにはどんなことが必要なのか、ルームメイトと一緒に考えていこうかと思っています。
- ヴィーガンを押し付けてはいけない
- 身近な人をヴィーガンにするよりは、共存の成功モデルを確立させるべき
- ノンヴィーガンの人は可能であればヴィーガンの生態を理解してほしい
目次
*僕達はあくまでもルームメイトです。恋人や家族関係とは異なった状態ですので、ご了承ください。
平日はそれぞれが料理をしますが、気分がいい週末などにたまに一緒に料理をする程度です。
ヴィーガンとノンヴィーガンが一緒に生活してお互いに困ること
まずは、お互いの苦労を明らかにしていきましょう。
ヴィーガンが困ること
僕はヴィーガンという食習慣を行っていますが、同時にヴィーガンが現代社会において“特殊”で”異質”な食習慣であると考えています。
これは「ヴィーガンが間違っている」というわけではなく、まだまだ少数派であるからです。
この特殊な食習慣についてルームメイトは理解してくれているのでありがたいです。
ルームメイト(ノンヴィーガン)が僕(ヴィーガン)に気を使ってくれていること
- 一緒のものを食べる時は動物性食品は使わない。
- 共有する調味料を購入する際はヴィーガンのものを選択。
- 共有するプロテインは植物性のものを選択。
気分のいい週末などには一緒に料理をすることがありますが、その時は動物性食品の使用を控えてくれます。
ピザや餃子など、具材を個人で変更できる時は、それぞれの好みに合わせて作れるのでおすすめですね。
ルームメイト @ryota018 が明日日本に帰国するので、メキシコで最後のピザパ。
自家製ピザ窯で焼き、自家製バジルソースで頂きます。 pic.twitter.com/kM9gfvl5Ex— 池田あゆみ@菜野人💪🏽 (@ayuphonse) 2017年11月26日
先日、庭のピザ窯で焼いたピザは半分がヴィーガン、半分がベーコンチーズというなんとも哲学的なピザでした。
ルームメイトが日本から味噌を買ってきてくれましたが、動物性のダシが使われていないものを選んできてくれました。
プロテインは2人でまとめ買いするので、いつもソイプロテイン(大豆原料)のものを選びます。
ノンヴィーガンが困ること
外食先を選ぶ
ヴィーガン対応している外食先って少ないですからね。
2人だけであれば特に問題ありませんが、大人数で食事や呑みに行くときはかなり面倒な問題です。
メキシコのチワワ州(ど田舎)では“ヴィーガン対応”なんて表記のあるお店は全くありません。
なので、具材をいじれるお店(SUBWAYなど)で動物性食品を抜いてもらうようにしています。
ちなみに、よく行くお店と注文のしかたはこんな感じ。
- SUBWAY
- メキシカンライスボール
- ピザ屋
- ホットドッグ屋
ベジタリアンサンド チーズ抜き
ベジタリアンボール チーズ抜き
↓こんなやつ
アボカドやら肉やらチーズやら、いろんな具材を詰め込んだお米のかたまりを揚げたものです。
ベジタリアンピザ チーズ抜き
ソーセージ抜き
こうしてみて見ると、意外と食べれるところありますよね。
味見をしてもらえない
俺は君のしてるのに。
僕たちは「女の子にもてたい」という目的のために料理を修行しているのですが、ルームメイトはどうやら僕が彼の料理の味見をしないことが困っているそうです。
といっても、これらも別にそこまで困ってるわけじゃないし、基本的には問題なしですね。
ヴィーガンについての議論はするの?
個人的にはかなり気になるところかと思います。
過去の記事でも書きましたが、ヴィーガンとノンヴィーガンは対立しがちで、議論をしようとすればケンカになる傾向が強いです。
しかし、僕たちの場合ヴィーガンについて2人で議論をすることは多いですがケンカや険悪なムードになったことは過去に全くありません。
なぜルームメイトとヴィーガンについて議論をするのか
僕がルームメイトとヴィーガンについての議論をする目的は以下の3つです。
- ノンヴィーガンの意見を理解するため。
- 自分の思想の矛盾を見つけるため。
- ただの思考遊び。
ヴィーガンを継続するに辺り、最も難しいのは周りの人(ノンヴィーガン)との人間関係です。
ノンヴィーガンの意見を理解することは、ノンヴィーガンの人を不快にさせないようにヴィーガンを続けるために欠かせません。
自分のビーガニズムを信念とするために、既存の考え方に慢心せず、常に自分の考え方を疑って正していく必要があります。
そのためにルームメイトと議論をすることは、とても生産的です。
ビーガニズムについて思考を続けると、最終的に「命」や「存在」の定義などの形而上学のようなわけのわからないところまで話が飛んでしまいます。
ここまで来ると僕たちは専門家ではないので、生産性のかけらもない不毛な議論が続いてしまいます。
ただ、暇な時の思考遊びとしては非常に愉快ですね。
議論とは、自分の考えを相手に押し付ける場所ではなくて、自分考えを相手に晒し、それに対する相手の意見を聞く場所です。
身近な人間にこそヴィーガンは啓蒙するべきでない
という意見もありそうですが、僕はこれには反対です。
押し付けられたら余計に嫌になるね。
身近な人間がヴィーガンに興味がある可能性は少ないです。
興味のない人間に「ヴィーガン」という社会の”常識”から外れた思想を植え付けようとしても、かなり難しい、というかほとんど不可能に近いですよね。
だってお肉美味しいですから。
身近な人間にヴィーガンを啓蒙しようとすることは、
- めちゃくちゃ難しい
- かなりの確立で関係が崩れる
と、いった感じでかなりリスキーですが、仮に成功したとしても社会には対して大きな影響を与えません。
ヴィーガンとノンヴィーガンの共存モデルを確立させることの意義
それよりももっと効率のいい啓蒙の方法が、ヴィーガンとノンヴィーガンの共存モデルを確立させることです。
ヴィーガンにならない理由の一つに、
周りとの人間関係が上手くいかなくなる
というものがあります。
ヴィーガンになると食生活が大きく変化するために、今まで付き合ってきた友人や家族、恋人と今後も同じように付き合えなくなる可能性が大きくなるからです。
ヴィーガンとノンヴィーガンの共存モデルを様々な人が確立させていくことは、ヴィーガンとノンヴィーガンでも上手くやっていけるんだ!ということを社会に示すことに繫がります
そしてこれは、人間関係が理由でヴィーガンになれない人のためにとてもポジティブに働きかけるはずです。
このモデルを発信していくことはとても効果的かも。
僕たちからヴィーガンとノンヴィーガンの共存を目指す人へのアドバイス
ちょっと偉そうな見出しになってしまいましたが、一応僕たちは共存の成功モデルとしてヴィーガンとノンヴィーガンの共存で上手く言っていない人たちに少しアドバイス的なことをさせてください。
ヴィーガンの人へ
ビーガニズムがいくら正しい思想である(と思っている)としても、決してそれを相手に押し付けてはいけません。
ましてや相手を論破してマウンティングしてやろう、なんで言語道断。
上記でも紹介したように、まずは「ヴィーガンとノンヴィーガンの共存モデル」を作るために相手との関係を築くことに気を配りましょう。
相手はヴィーガンのあなたを見ているうちに興味を持ち始めて、いつかヴィーガンを始めてくれるかもしれません。
始めてくれなかったとしても、あなたが確立させた共存モデルは確実に社会にポジティブな影響を与えるはずです。
ノンヴィーガンの人へ
ノンヴィーガンの人は、相手の人がヴィーガンを押し付けてこない限りはそれを尊重して、そっとしておいて欲しいです。
可能であれば、ヴィーガンの人がどんな食品を食べることができて、どんな食品がだめなのかなどを理解してくれると助かります。
動物性食品が基本的にNGなので、クッキーなどでも卵が牛乳が入っているものは避けたいです。
インスタント食品などで肉が入っていないものでも、ポークエキスやかつおだしが入っている場合が多いので注意してくれると嬉しいです。
さらに図々しいお願いをすると、たまには一緒にヴィーガン料理を作ったり外食したりしてくれると泣いて喜びますので、お願い致します。
ネット上では、ヴィーガンとノンヴィーガンの論争をしばしば見かけます。
また、思想が違うことで家族や恋人とうまくいかないという例もあるそうです。
アニマルライツの為にヴィーガンを積極的にアピールしていく方法も素晴らしいですが、順を追っていくならばまずはヴィーガンとノンヴィーガンが共存できる世界を作り上げることが先決かと思います。
人間関係が上手くいかないという方に、今回の記事を参考にして頂けたらと思います!
スペシャルサンクス
この記事を書くにあたり、ルームメイトの岩崎凌太くん@ryota018に協力して頂きました。ありがとうございました。
また、吹き出しのアイコンはヒロシマクリエイターズ@BuuuCreatorsのなみへいさん@ButayamaNamiheiに書いて頂いています。
Instagramではとても可愛いイラストを更新されていて、大好きなイラストレーターさんです!
いつも本当にありがとうございます!