MCTオイルって本当に痩せるの?【MCTオイルへの間違った認知と正しい使い方】

2017年10月25日

MCTオイル

今や、Googleで「MCTオイル」と検索すると検索候補の第一位に「ダイエット」と表示されるほど、MCTオイルがダイエット製品として認知されつつあります。

Ayumi
でも僕はMCTオイルがダイエットに効果的な食品だとは思わない。
“ある一例”を除いては。

MCTオイルを利用することで行なうとあるダイエット方法がありますが、ここからの情報が派生して「MCTオイルは痩せる!」と認知されてしまったのではないかと僕は考えます。

そのダイエット方法はただ闇雲にMCTオイルを摂取するだけでは成立せず、その他の厳しい制限をクリアして始めてMCTオイルが効果を発揮するダイエットなので、MCTオイルだけ摂取しても痩せるなんて頃はまったくないんですよ。

今日はそんなMCTオイルに対する間違った認知とMCTオイルの正しい使い方について解説していきますね。

☆ざっくり言うと

  • MCTオイルとは比較的エネルギーになりやすい”脂質”
  • 脂質なのでもちろん高カロリー食品
  • ケトジェニックダイエットで大活躍する
  • MCTオイルを食生活にプラスするだけだと、逆に太ってしまう

MCTオイルとは

まず、MCTオイルとは一体何者なのか見ていきましょう。

MCTとはMedium Chain Triglycerideの頭文字で、日本語では中鎖脂肪酸なんて呼ばれ方をします。

Ayumi
つまり、構造が中くらいの長さの脂肪酸ってことです。

脂質というのは以下の画像のように、グリセロールと脂肪酸で構成されています。

脂質 構造

消化器官により、消化つまり分解されるとグリセロールと脂肪酸が切り離されるのですが、この脂肪酸の長さによって種類を分類することが可能です。

脂肪酸 構造
上記の脂肪酸は炭素(C)が18個あります。

中鎖脂肪酸
こちらは先程と比べて短く、炭素の数は10個です。

*画像はあくまでイメージです。

このように、脂肪酸の長さは炭素の数によって判断することが可能で、それにより以下のように分類されます。

  • 炭素の数が2-4個:短鎖脂肪酸
  • 炭素の数が5-12個:中鎖脂肪酸
  • 炭素の数が13個以上:長鎖脂肪酸

つまり、前者の炭素を18個もっている脂肪酸は長鎖脂肪酸、後者の炭素を10個しか持っていない脂肪酸は中鎖脂肪酸(MCT)と分類することができるのです。

構造が短く代謝の過程が短い中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べてエネルギーとして利用しやすく中鎖脂肪酸により構成されているMCTオイルは他の油製品に比べてエネルギーとして利用しやすいのです。

💪🏽筋肉メモ

-代謝-
身体の中で起こる化学反応のこと。
物質の分解や合成をし、エネルギーやホルモンを産み出したり、毒素を排除したりなど、様々な化学反応が体内では起こっていますが、これをまとめて代謝と呼びます。




MCTオイルの正しい使い方

MCTオイルは脂質のため、カロリーオーバーに注意

上記の記事でも解説していますが、脂質というのは他のどんな栄養素よりもエネルギー量が多く、1gあたり9kcalのエネルギー量を持ちます。(タンパク質と炭水化物はそれぞれ4kcal)

脂質を多く摂取してしまうとカロリーをたくさん取ることになり、ダイエットの敵“カロリーオーバー”の原因となりかねません。

例えば、ブラックコーヒーにMCTオイルを大さじ一杯入れたとしましょう。
本来コーヒーはカロリーが殆どありませんが、大さじ一杯(12g)のMCTオイルを入れただけで108kcalまでカロリーが跳ね上がります。

ちなみにですが、通常の状態(ケトーシスでない)では中鎖脂肪酸は脳のエネルギーとなりえません。

このように、通常の食生活にMCTオイルを追加するだけではただただ摂取カロリーが跳ね上がるだけでダイエット効果は望めません。

Ayumi
身体を大きくしたい人には有効ですね!

MCTオイルに置き換える

MCTオイルをダイエットに使いたい場合は、普段使っている料理油をMCTオイルに置き換える方法が無難です。
ですが、揚げ物や炒め物など、あまりにも高温で調理することはできませんので注意🚨してください。

クッキーなどのお菓子に混ぜる油に使ったりすることはできそうです。

Ayumi
エネルギーとしての利用効率がいい炭水化物とMCTオイルで作るクッキーは運動前などにいいですね!

ですが、料理油をMCTオイルに置き換えたところで摂取エネルギー量は変わりませんので、そこまでダイエット効果に期待できるかと言われると疑問が残ります。

ケトジェニックダイエットで利用する

これがMCTオイルの最も効果的な利用方法です。

当記事の冒頭でこんなことを言ったのを覚えていますか?

Ayumi
でも僕はMCTオイルがダイエットに効果的な食品だとは思わない。
“ある一例”を除いては。

そう、この“ある一例”というのがケトジェニックダイエットです。

ケトジェニックダイエットとは、炭水化物の摂取を一切排除することで、脂質(体脂肪)を主なエネルギー源とする体質へ変化させるダイエットのことです。


↑詳しくはこちらの記事でどうぞ。

脂質を主なエネルギー源とする体質のことをケトーシス体質、もしくはそのままケトーシスなんて呼びます。
このような状態では、自身の体脂肪が主なエネルギーとなるために体脂肪がガンガン燃えていきます。

このケトジェニックダイエットの成功の鍵はいかに早くケトーシスに移行するか、体質を変化させることができるか、ということなのですが、ここで活躍するのが>MCTオイルです。

ケトーシスへ移行するためには、まず炭水化物の摂取を極限までカットします。
炭水化物を少しでも摂ってしまうと、それをエネルギー源としてしまうからです。

そして次に大切なのが、脂質を大量に摂取することです。
身体に「脂質がエネルギー源なんだ!」と言い聞かせるように、いつもエネルギー源にしていた炭水化物の摂取を絶ち、脂質を大量に摂取するのです。

そして、ここでMCTオイルの出番です。

エネルギーとして利用しやすい脂質であるMCTオイルを大量に摂取することで、身体は炭水化物でなく脂質をエネルギー源として使い始め、今後は脂質が主なエネルギー源となることを学習させるのです。

  1. 炭水化物を極限まで制限
  2. 脂質を大量に摂取
  3. MCTオイルも同時に摂取

これらを達成することで、速やかにケトーシス体質に移行することができ、ケトジェニックダイエットを安全に成功させることができます。


このように、ケトジェニックダイエットにおいてはMCTオイルを大量に摂取することで、
ケトーシス体質へ以降→体脂肪が燃焼する
のですが、これがひねまがり「MCTオイルを摂ると痩せる」という間違った認知につながってしまったのではないかと考えることが出来ます。

ただMCTオイルを摂取するだけではカロリーオーバーになってしまい、逆に太ってしまう可能性があるために今回はこのような注意喚起の記事を書きましたので、何かの参考にして頂ければ幸いです。

💪🏽さらにマッチョな知識を得るために